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木地師の工房でできた木地は、仏壇店の倉庫で数ヶ月保管し、十分乾燥させます。 その後必要に応じて解体・ナンバリングし、塗師に手渡します。
金箔押し、金粉蒔き、蒔絵の各職人さんに渡す前に、仏壇店で金箔押しをすべき範囲などが分かるようにしておきます。
メッキ前
メッキ後
金粉蒔きされた半丸束(はんまるづか)。
左:漆塗り→漆で金粉蒔き、右:カシュー塗装→代用漆(ブラック)で金粉蒔き
狭間(さま)の彫刻。
上→塗り下、下→金粉蒔き後
塗り、金粉蒔きがきちんとできるように、鳥・花などの「付け彫り」部分は外しています。
金箔押し、および蒔絵
金箔押し、金粉蒔きなどが終わったパーツは「箔下」として組立開始まで保管します。
中敷・中段には金具を、各種の引出しや大開きには金具の他に蒔絵をつけます。須弥壇には金具の他、龍や獅子などの彫刻を取り付けます。
下段・中段・須弥壇と、それぞれ傾きを補正しながら組み立てていきます。
宮殿・柱・狭間の彫りなども、内まわりと同様に金具や彫刻をあらかじめ取り付けておきます。
小柱を立てるために上須弥に穴を開け、小柱を1本ずつ差し込んで立てていきます。
繰上げを取り付けた後、16本の小柱がそれぞれ平行に、なおかつ上須弥に対して垂直に立つように注意します。
雨戸と障子は蝶番で連結し、それぞれ定木を取り付けます。